写真6
Swiss Cottage Central Library の外観
写真7
学習センターのコンピュー
タを利用する住民
写真8
コンピュータ利用の順番待
ち登録画面(氏名とコンピュータ番号が掲載される) |
カムデンに13の図書館があり、訪問した図書館はこの地区の図書館を統括する中央図書館である。1964年に開設されたが、2年前に改築され、顧客中心の設計が工夫されている。たとえば、1階には利用頻度の高い分類の書籍や、CD、DVD、児童書を配架し、時間がない利用者は1階だけで済ませることができるようにし、2階には残りの蔵書を分類番号順に配架してある。
ほかに2階には閲覧セクション、コンピュータを配置した学習センター、カフェがある。コンピュータは学習センターのほかに閲覧セクションにも配置され、図書館全体では60台のコンピュータ端末がある。フルタイムの職員は28人であり、パートタイム職員を含むと150人ほどになる。そのうち3名がSenior Librarianである。図書館のウェブサイトにアクセスすれば、自宅から蔵書検索・貸し出し予約を行うことができる。また、移動図書館や来館が困難な住民には自宅に貸し出す本を届けるサービスもある。このほかに、学校図書館サービスを実施しており、学校教員に教材キット(本だけでなく玩具や服などの教具を含む)を貸し出し、アドバイスも行っている。学校はこのサービスに対し利用料を支払う。閲覧と図書の貸し出しについては無料であるが、DVDなどの貸し出しには少額の料金(ビデオで新作が3日間1.5ポンド、旧作ビデオと音楽テープが3日間50ペンス、DVDが3日間で2ポンド)を徴収している。
学習センター(UK Online Centre)のコンピュータ利用は、利用希望者が多いためにひとり1回1時間の使用に制限している(写真7)。使用料は無料であるが、将来は1回1ポンドの料金を課すことが考えられている。訪問時は平日の昼間であったが順番待ちであった。順番待ちもコンピュータに登録する(写真8)。このような個別利用のほかに、学習センターはBasic Skillsである識字や計算の講習、第2言語としての英語の講習などを開催している。 |