１．目的と背景
| （１）調査研究の目的 |
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本研究は、社会教育の分野における情報機器や情報システムの活用の方法を検討し、社会教育における学習システムの開発を進めるための調査研究、ならびに開発研究を行うことを目的とした。
今日、情報化社会としてさまざまな情報機器や、映像音声などのマルチメディアとしての情報が活用されつつあるが、教育分野における活用はまだ十分であるとは言えない。これは、教育分野におけるニーズが多様であるため、特定の利用目的を対象とした情報機器や情報システムでは対応できないことが主たる理由である。一方、このような教育分野での利用目的に合わせた情報機器や情報システムもいくつかは提供されているが、その種類や流通量から見ると絶対的に少ない。
このようなことから、先端的情報機器であり、かつ手軽に利用できる情報機器や情報システムを利用することによって、社会教育本来の目標をより具体的に実現できる学習システムを開発することを本研究の目的とした。
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| （２）調査対象の検討 |
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本目的に従い、以下のような情報機器および情報システムを調査の対象とすることにした。
１）先端的情報機器、情報システムであること。
２）社会教育に参加される多様な学習者にも簡便に利用できるものであること。
３）これまでの社会教育の活動において有効に役立つものであること。
４）地域間の社会教育活動の交流などの、社会教育として新たな可能性を持つもの。
このような指針に沿って、携帯情報端末、多機能デジタルカメラ、第３世代携帯電話、インターネットテレビ会議システムなどを検討した。
また、具体的な社会教育活動での利用を想定するために、いくつかの地域での社会教育活動の実態や、社会教育実践センターなどの活動をふまえて検討した。
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社会教育における情報機器活用調査