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機器機能 |
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コンピュータの画面を投影した「電子情報ボード」側から、指のタッチでコンピュータを直接操作できる。前面にある「ペントレイ」からペンを取り上げて、直接カラーで手書きができ、白板・黒板と同様に活用可能。
インターネット、アプリケーションソフト、教材、資料の上に、直に手書きできる。また、手書き文字や、貼付された画像をそれらのファイル形式で保存可能。
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教育機関の概要 |
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埼玉県本庄市立中央小学校 全校児童649名。
校内には、コンピュータ教室は2つある。さらに、図書室にも5台のコンピュータがある。3つの部屋で高速のインターネットが可能で、本校のように人数が多い学校では複数教室でインターネットが可能な環境は大変活用しやすいといえる。
また、デジタルカメラも14台・デジタルビデオカメラは2台保有しており、情報教育活動には大変適した環境といえる。さらに、コンピュータ教室Aでは、DVD・VTRが大型スクリーンと高性能プロジェクター・スピーカーによって高音質・高画質という映画館なみの視聴ができる。
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活用目的 |
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児童がつくったプレゼンテーションをお互いに見合うことによって、まとめ方や発表の仕方などの意見交換をする。向かい合ってプレゼンテーションすることにより、聞いている友だちの反応や表情を見ながら発表することができたり、調べてきたことをクイズ形式で発表することがスマートボードでは可能となる。
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活用概要・対象者 |
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社会科見学に行ったことをまとめて発表する。教員1名。5年2組38名。
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実践内容 |
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社会科見学に行った「日本科学未来館」の様子を「パワーポイント」を使ってまとめた(下写真)。4人で1組のグループで見学の時に撮ったデジタルカメラの画像を貼り付けたページをつくったり、クイズ形式で発表できるようにページをつくった。
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学習効果 |
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児童は「日本科学未来館」で調べてきた内容を発表した。発表している児童は、聞き手となる児童の反応を見ながら発表できるため、自分のつくった資料が、聞いている人に伝わったのかどうかをすぐに知ることができる。
このような機器を今まで使ったことがなかったので、大変意欲的に取り組んでいた。児童は、機械を見るというよりも発表者と話をしながら聞いているような感覚を持ってプレゼンテーションを聞いていた。
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利用可能な活動と利用上の留意点 |
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算数:ペン機能を使っての活用 |
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単元「三角形の面積の導入」
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ソフトを起動させて「北海道」の衛星写真を映し出す。 |
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発問「北海道の面積を求めます。このままでは求められないので、工夫して求めたいと思います。どうやって求めたらいいでしょうか?」
児童「北海道は三角形に似ているので、三角形の面積を求めたらいいと思います。」
指示「では、スマートボードに自分の考えを書いてください。」
ここで、スマートボードのペン機能を使って児童に作図させた。全体の前で、カラーのペンで鮮やかに映るので大変見やすい。また、その上からも色を変えて書けるので多種の考えを反映させることができる。
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社会科:スタンプ機能を使っての活用 |
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単元「わたしたちの町本庄」
<展開> |
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ソフトを起動させて「埼玉県」の白地図を映し出す。 |
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発問「自分で町を作るとしたらどんな施設が必要ですか?」
児童「警察署」「市役所」
指示「では、スマートボードにそのイラストをはりつけてください。」
ソフトにはいろいろな施設のイラストが「スタンプ」として入っているので、児童はそれをはりつけていく。自分の意見をみんなに見てもらうことができて発表者も満足。手でできるので、簡単にできる。
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報告者 |
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埼玉県本庄市立中央小学校教諭 岡芹 純一
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資料提供 |
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日本スマートテクノロジーズ株式会社 http://www.smartboard.co.jp/
機器型名 スマートボード(前面投影型)SB580
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