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機器機能 |
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気温、湿度、気圧、降水量、風向、風速などの気象データを5分毎に収集する気象ユニット(写真1)。景観や植物等の定点画像撮影用デジタルカメラで、10分毎に330万画素(1,800×1,200pixel)の画像データを収集するカメラユニット(写真2)。気象ユニット、カメラユニットから観測データを収集しインターネットに発信するオールインワンサーバの定点CUBE(写真3)は、24時間無人運転をサポートし、復電時の自動起動、温度制御などを装備し、リアルタイムにデータを収集・発信し、24時間気象学習に活用できる素材を提供する。
これらのシステムにより、リアルタイムに収集される気象情報・景観情報は、過去1日・1ヶ月・1年の単位で、気温や降水量の変化、昼と夜の長さの違い、天候や季節の変化などを視覚的に比較、参照することができる。
写真左から、1・2・3
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教育機関の概要 |
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滋賀県大津市立瀬田小学校 全校児童600名。
校内では、パソコン教室にパソコン11台、携帯情報端末(PDA)40台あり、校長室、職員室始め普通教室、保健室等を校内LANで結んでいる。
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活用目的 |
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データを読み解く力を育てる。
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活用概要・対象者 |
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理科の学習で気温の変化や天気の移り変わりなど気象の学習。教諭1名に、5年生38名の児童。
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実践内容 |
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複数地区のリアルな観測データを基に、グラフ化して比較し、風向を調べ、画像を取得して地域毎の景観を比べる(写真4)。実際には以下のように「冬の天気」といった単元で、授業実践を行った(写真5)。
【学習活動1】月ごとの気温の変化を調べよう。
【学習活動2】寒い日と暖かい日の風向を比べよう。
【学習活動3】寒い日と暖かい日の雲の様子を比べよう。
【学習活動4】寒い日と暖かい日の太平洋側と日本海側の風景を比べよう。
【学習活動5】学習のまとめ 冬型の天気図と雲の画像
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写真4・カメラユニットによる画像と定点CUBEの観測データを出力 |
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写真5・実際の観察と集めたデータによる観察記録 |
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学習効果 |
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通常、新聞の天気予報の切り抜きや気象衛星ひまわりの雲の画像を利用して学習を進めるが、ややもすれば抽象的で実感を伴わないうわすべりした学習になりがちであった。この定点観測システムや気象衛星「ひまわり」の雲の画像などを利用することによって、よりリアリティのある授業を行うことが可能となった。
このような学習の積み重ねを通して、子どもたちが何気なく過ごしている生活の中で天気の変化に気づき、データに裏付けられた論理的な思考力と自然事象を鋭く分析する力を育んでくれることを期待している。
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利用可能な活動と利用上の留意点 |
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「理科」だけでなく、地域学習や他教科でも活用可能な「学校毎の活きた教材」を取得することができる。しかし、いきなり子どもたちにこのコンテンツを与えるのではなく、教師が媒介者となってデータの持つ意味や見方を指導しながら、データを活用する方法を理解させることが大切である。
教員は事前にデータベースにアクセスしてデータの持つ意味を考え、どのように子どもたちに提示すれば、より深く子どもたちに理解させることができるのか、工夫しなければならない。数値の持つ意味や、グラフが示す傾向を読み取って、自分たちの思考や予測の材料にする学習は、将来、子どもたちがデータを活用する際の重要な基盤となる。
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報告者 |
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滋賀県大津市立瀬田小学校教諭 石原 一彦
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資料提供 |
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株式会社内田洋行 http://school.uchida.co.jp/
機器型名 定点観測システム「インターネット百葉箱」 |