.生涯学習におけるeラーニングの活用事例


実践事例10.徳島インターネット市民塾


   2005年3月27日、徳島大学にて、“徳島を元気にする”生涯学習ステムとして、「徳島インターネット市民塾」(推進協議会)が発足した。徳島大学・大学開放実践センターが中心となり進めてきた「生涯学習・eラーニング支援」事業が基礎となっている。徳島県や徳島市の行政、企業、そして徳島大学の三者が核となり地域連携主導で行う市民塾としては最強のスクラムでスタートすることになった。現在、事業主体となるNPO法人の立ち上げを急いでいる段階だが、並行して4月からの実験開講の準備を進めており、『女優になる』『仏壇をつくろう』『人形浄瑠璃はマツケンサンバを踊れるか?』『正しい珈琲、良い珈琲』『舞台はみんな生きている』『まちをつくろう』『一太郎2005入門』『ラベルを作ろう!』『小学校の先生のための講座』『ブログ入門』『インターネット体操』『簡単ホームページ作成講座』など13講座が開講されることになっている。今後はインターネット天文台、ロボットプログラミングなど創成科学的なものから、キャリアデザイン、就労支援、ものづくり、農林水産商工業、法律、ボランティア、健康増進、子育て、市民による教育番組制作、スローライフ支援などあらやる領域をカバーした講座を企画・開講していく予定。そのため、インターネット市民塾専門の講座プロデューサー、コーディネーター、バックアップ隊なども配置する。3年をめどに5〜10万人規模の利用をめざしていきたい所存である。

(徳島大学教授 吉田 敦也)